当該情報は、先に掲載された当事務所の記事“スペインにおけるクラウドファウンディング”のフォローアップである。今回は、誰が投資を行えるのか、また投資家に課される制限について触れる。

まず、参加型ファイナンスを定める法により、投資家を二つのタイプ(i)認定投資家、(ii)非認定投資家に区別する事ができる。

認定投資家

認定投資家とは、その性質上既に投資に関する予備知識を有し、リスクに耐えることができる者の事を指す。法の定めるところによると、認定投資家とは大企業、国家、金融機関等を指すことが明確にされている。

非認定投資家

非認定投資家とは、認定投資家としての条件を満たさない者全てを指す。同様に、非認定投資家も認定投資家としてみなされる為の申請を行う事が出来る。この場合、投資プラットフォームが当該投資家の評価を行い、認定投資家としての条件を満たしているかどうかを判断をすることになる。

結果

認定投資家と非認定投資家の根本的な違いは、投資プラットフォームによって提供される保護である。認定投資家の場合、的確な判断ができ、市場に対する知識を有しているため、一プロジェクトに対する投資の制限はない。一方、非認定投資家の場合、一プロジェクトに対する投資は3,000€までと制限される。両タイプの投資家は、合計で10,000€までの投資が可能である。

最後に記述された制限は、参加型ファイナンスにおける投機を回避するための措置であると思われる。

 

 

ヴィラ法律事務所

 

より詳細な情報については下記までご連絡ください。

va@vila.es

 

2015年8月6日